会社概要
【代表挨拶】
能楽書林の代表取締役、丸岡圭一です。
小社の創業者、丸岡桂は、私の祖父で、曾祖父(莞爾。土佐・沖縄の県知事を歴任)が嗜んでいた謡曲を引き継ぎ、それが、のちに、誤字を改め、謡いやすい謡本を観世清之先生(『観世九皐会』初代当主)と造って能楽書林の前身の「観世流改定本刊行会」を始めたのが、明治40年です。その後、社名や組織を何度か変更して、明(三田文学系の作家)や、大二(能楽評論家)が引き継いで現在に至っています。第二次大戦の一時期には、明の関係で、慶応大学『三田文学』の出版業務を引き受けたこともありました。また、能楽とは無縁の書籍出版もしております。
「観世流改定本」の出版から、「梅若謡本」の出版、「幸流小鼓」、「葛野流大鼓」、「高安流大鼓」、「金春流太鼓」といった囃子手付本の出版もしております。古くは「謡曲界」という雑誌を、戦後はタブロイド新聞の「能楽タイムズ」を出しております。
現在地(九段下。当時は「今川小路」)に、観世清之師の能楽堂がありましたので、その地で仕事をしてきていますが、清之師の舞台とお住居も、能楽書林も、関東大震災で焼失して、観世家の舞台は目白へ移り、のちに現在地であります牛込矢来町に移られました。能楽書林は、昭和5年に建て換えましたが、老朽化のため、平成2年に現在の建物になっております。
【沿革】
能楽書林は、初代観世喜之と丸岡桂がそれまでの謡本の不備をただす目的で明治40年10月に創業した〈観世流改訂本刊行会〉を前身としています。一時は「丸岡出版社」、また組織が「合名会社」だったこともあります。その後、曲ごとの謡本(いわゆる一冊本)の出版をはじめ、現在は謡曲・能楽関係図書や各流囃子手附本の出版、能楽専門の報道紙月刊『能楽タイムズ』を発行するなど、能楽専門の出版社として能楽の普及と発展に努めています。
【会社概要】
会社名 | 株式会社 能楽書林 |
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住所 | 東京都千代田区神田神保町3-6(本店) |
設立年月日 | 明治40年10月17日 |
資本金 | 10,000,000円 |
代表者 | 丸岡圭一 |
事業内容 | 謡本、能楽関係図書の出版及び販売 |
連絡先 | TEL 03-3264-0846 FAX 03-3264-0847 shorin@mercury.plala.or.jp |
※本店のほか、矢来能楽堂内(神楽坂)、梅若能楽学院会館(東中野)、喜多能楽堂内(目黒)に売店がございます。